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特別代理人の選任を欠いた遺産分割協議の追認

質問
夫が亡くなり夫の財産につき私と中学生の息子で遺産分割協議を行うことになりました。

私と息子の利害が対立するので、息子に特別代理人を選任する必要があることを税理士さんからアドバイスされ、息子に法定相続分に見合う財産を渡す内容の遺産分割協議書案を添付して、私の叔父を特別代理人候補者として家庭裁判所に申立をしました。 しかし、なかなか特別代理人選任の審判が下されませんでした。

そうこうしているうちに相続税の税務申告期限が迫ってきたため、選任の審判前に、叔父を交えての遺産分割協議が成立したことを前提に相続税の申告をしてしまいました。遺産分割協議の効力はどうなるのでしょうか。

回答
本件のように、特別代理人の選任を欠いたままでの遺産分割協議は、無権代理行為となり、未成年者である息子さんに効果は帰属しません。

このような無権代理行為も、未成年者が成人になった後に追認すれば、有効に効果が帰属します。

さて、本件の場合には、息子さんが法定相続分に見合う財産を獲得している事案ですので、成人になるのを待たずに特別代理人として追認することはできないのでしょうか。

これについて裁判例(東京地判昭和43年7月17日)は、遺産分割協議後に、協議に参加した者(本件では叔父)が、家庭裁判所から当該未成年者のために特別代理人として選任されたときには、改めて分割協議をすることがなくても、従前行った分割協議を追認した場合には、これによって遺産分割協議は遡って有効になると解するのが相当であり、この場合の追認とは黙示的になられた場合でも妨げないと判示しています。

したがって、本件でも、叔父様が家庭裁判所から特別代理人に選任された後に従前の遺産分割協議を黙示的にでも追認すれば、息子さんに有効に効果が帰属することになります。

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