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遺留分放棄の撤回について

質問 
私は、農業を営む両親に育てられた兄弟の長男です。兄弟ともに社会人となり、私は実家を出てサラリーマンとして生活することになり、弟は農業を継ぎ、両親の老後の世話をすることになりました。このような事情もあり、今から約10年前、父の相続に関して遺留分の放棄の許可の申し立てを家庭裁判所で行い、審判を受けました。

しかし、その後、弟の嫁と母の関係が険悪になり、結果的に、私が農業を継ぎ、弟は実家を出ていきました。遺留分の放棄許可の審判を取り消すことはできないのでしょうか。

回答
遺留分の放棄許可の審判は、「審判をした後、その審判を不当と認めるときは、…職権で、これを取り消し、又は変更することができる。」(家事事件手続法78条)とされています。

審判の取消を求める申し立ては、家庭裁判所の職権発動を促すものと解されており、申立権があるわけではないので、これを却下した審判に対する即時抗告等の不服申立は認められていません。

遺留分の放棄許可の審判において、許可を相当と判断した前提事実や当時の客観的な事情が変化し、当該審判の内容を維持・存続していくことが著しく不合理な場合には、許可の審判が取り消されることになります。

本件では、結果的にご自身が家業を引き継ぎ両親の世話をするようになった事情、遺留分放棄にあたり対価を受領していない事情があればこれを主張して、職権発動を求めることになります。

審判例では、当初の遺留分放棄の意思表示が、専ら被相続人の意思によるもので、専ら長男に遺産を単独相続させることを目的としてなされ、申立人に遺留分に見合うだけの贈与等の代償が与えられていなかった事案について、許可審判後13年経過し、被相続人と申立人との間に相続問題について深刻な対立が生じている事案について審判取消が認められています(東京家裁審判昭和54年3月28日)

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